学生の提出物確認に有用なツールの紹介
こちらのページでは、Googleフォームで使える便利な追加機能をご紹介します。
Googleフォームは、現在本医学部内でメインで用いられている課題提出ツールです。これを使ってオンライン試験を行う場合もあります。
誰が、いつ提出したのかが一覧で分かるため、未提出者、遅延提出者がすぐに分かります。
また、自動採点機能もあるので、選択肢を選ぶ方式の試験であれば、提出した直後に採点が出来るため、とても簡単です。
(※ここでは、技術的なメリットをご紹介しております。試験におけるカンニングや学生同士が相談してしまうなどのデメリットがあることはご承知おきください。)
しかし、ここでオンラインならではの問題が発生します。
それは、
学生は提出したと思っている(実際は出来ていない)
教員は提出されていないので未提出者として登録したために成績に影響が出てしまった
という問題です。
従来の提出方法であれば、ポストに入れた=提出した、ということがとても分かりやすかったですが、オンラインですと、本当にちゃんと届いたのかどうか分からないのが非常に困ったところです。
特に、試験など成績のウエイトが大きい提出物が提出されていないということになれば、学生によっては一大事です。
そのため今回は、Googleフォーム提出者に、回答を受領した旨を自動でメールしてくれる機能をご紹介します。
機能としては、企業でよくある「登録完了メール」や「購入確認メール」などの自動送信と同様のもので、あらかじめ設定しておけばあとは勝手にメールしてくれるというものです。
では、やり方をご説明します。
Googleフォームの標準機能には、この自動送信機能がないので、この機能を追加するところから始めます。
追加する機能は「Form Notifications」というアドオンです:https://gsuite.google.com/marketplace/app/form_notifications/573009629797
これをインストールすると、Googleフォーム右上の機能のところに、アドオンボタンが追加されます。
この一番左のパズルみたいなアイコンがアドオンです。
(もともと別のアドオンを入れていた方は、このボタンは既にあります。)
このパズルボタンをクリックすると、「Form Notifications」が選択できますので、選んでください。
これを「open」すると、2つの選択肢が出てきます。
(ちなみに、言語は英語で変更できませんのでご注意ください。)
1つは、「自分へ」自動送信する(提出されたことを通知する)
もう1つは、「提出者へ」自動送信する(提出できたことを通知する)
というものです。
今は提出者へ通知したいので、2つ目を選びます。
最初の「collect email」の初期設定は「Automatically」が選択されていますので、基本このままで大丈夫です(Autoでないと自分でメールをしなければならなくなります)。
題名と本文を記入して「save configuration」をクリックしたら完成です。
(題名と本文は自由に設定できます。「受領しました」のような内容で作成するとよいでしょう。)
これで、提出があると提出者に自動で受領メールを送ってくれます。
注意点は、
①設定者のメールアドレスから提出者にメールが送信される(送信済みBOXに自動送信メールが溜まっていきます)
②Googleフォームをコピーしても、Notification設定はコピーされない
③アドオンのダウンロードはPCごとに行う(同じアカウントでログインしていても、PCが違う場合はダウンロードしなおしです)
ということです。
これによって、学生も提出されたことを確認できるし、こちらの手間もほぼありません。
提出に際するトラブルを回避する1つの手段として有効かと思います。ぜひ試してみてください。